【ご紹介】適応障害の特徴と原因を解明!1分でできるチェックシート付


こんにちは、メンタル心理カウンセラーのみほです。

いつもお読みいただきありがとうございます♪


「適応障害とは何か知りたいです。

恋人が適応障害と診断されたのですが、知識がなく、病気なのかどうかも分かりません。」

「最近『適応障害』という言葉をよく耳にするのですが、うつ病とは違うのですか?

どんな特徴があるのか教えていただきたいです。」

という疑問をお持ちではありませんか?


本記事では

  • どうして適応障害を発症するのか

  • 適応障害の疑いがある時にセットでやるべきこと

という内容で解説していきます。


本記事を読むことで

  • 適応障害の特徴と具体的な症状

  • 適応障害のチェック

  • 適応障害とうつ病の違い

が分かります。

どうして適応障害を発症するのか

適応障害は復元力があるのが特徴

適応障害とは

環境にうまく馴染めないことによって生じる心の問題であり、

  • うつ、不安

  • 意欲や自信の喪失

  • 怒りっぽくなる

  • 依存的な行動にのめり込む

などの問題となって表れることがあります。


適応障害の原因は

  • 環境やライフスタイルの変化

  • 責任の増大

  • 挫折や失敗

  • 批判や非難による否定的な体験

などです。


つまり、

居場所がなく、プライドを傷つけられ、心が折れかかった状態

だということです。


しかし、適応障害を起こすことになった環境から離れたり、ストレスを軽減させることで回復に向かうことが多いです。


「適応障害は病気なのか?」

と疑問を抱く方も多いと思います。


答えから言うと、適応障害は本当の病気ではありません

なので周囲からは「ただ怠けているだけだ」と誤解させることも少なくありません。


適応障害に陥りやすい人

適応障害は、もともと適応力が乏しい人ばかりがなるものではありません。

むしろ前向きで活動的で適応力にも優れているような人でも適応障害にはなります。


適応力や忍耐力のある人は

「少し過酷な環境でも自分なら耐えられる!」

という過信があり、周囲に弱音を吐かずに1人で頑張って乗り越えようとするからです。


小さな子ども~大人~老人まで、どの年だの人にも起こりうるものです。


例えば、

  • 今までお漏らしをしなかった子がお漏らしをする

  • 幼稚園や保育園に行くのを嫌がる

なども、環境によるストレスが影響して起きていることがあります。


この場合、「夜尿症」とか「登校しぶり」という言い方をすることが多いです。


しかし実際に起きていることは、子供が環境にストレスを感じてシグナル(SOS)を出しているということです。


そのシグナルが「夜尿症」とか「登校しぶり」である、ということです。

適応障害チェックシート

[幼児~小学生以下]

  • 泣いたり困らせるような行動の増加

  • 自傷行為

  • 依存的行為(ゲームやネットなど)

  • 弱いものへの攻撃や破壊的行動


特に小さい子どもは自分の気持ちをうまく表現する力がまだ乏しいです。

そのため、行動で表すようになります。


[中学生以降~成人]

  • 学校や仕事をサボる

  • 朝起きようとしない

  • 休みが増える

  • 家庭内暴力

  • 非行、家出

  • 薬物やアルコール、ギャンブルへの依存


思春期を過ぎてくると症状はより複雑なものになっていきます。

うつ病などの症状が出てくることも増えます。


こういうことを書くと、

「適応障害の疑いがあるということは、発達障害の疑いもあるのですか?」

と思う方がいるかもしれません。


確かに、適応障害を持っている方は発達障害を抱えている場合もあります。

これは子どもでも大人でも言えることです。


なんらかの発達課題を持っている
     ⬇︎
その人自身の特性を活かせない環境との間で葛藤が生じる
     ⬇︎
適応障害を引き起こす

ということが多いです。


しかし発達課題を持っていても適応障害にはならずに充実した人生を送っている人もいます。


ポイントは、

「その人の特性に合った環境で、その人のペースにあった生活を送る」

ということです。


ちなみに、この発達障害と並んで重要視されているのが「親子の愛着」です。


下記の記事で「愛着」に関する解説をしていますので、ご興味のある方は一緒に読んでみてください。





発達障害は、主に遺伝要因などの生まれ持った要因によってもたらされます。


一方で愛着は幼い頃の養育者との関係で築き上げられる部分が大きいです。

愛着が安定していると対人関係が安定しやすくなり、ストレスへの適応力も高くなります。

日本人は欧米人よりストレスに敏感

日本人は欧米人よりも不安を感じやすい遺伝体質を持っています。

そうしたタイプの人では、ストレスに敏感なだけでなく養育の影響も受けやすいのです。


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例えば、

親子関係がうまくいっていない(不安定な愛着を持っている)人ではストレスを感じやすい

です。


このように、適応障害とストレスには密接な関連があります。

しかし、必ずしもストレスを一切なくすことが適応障害の回復につながるということではありません。


むしろ適度なストレスは生理反応を活性化させ、活力を高める面もあります。

問題なのは、ストレスが強過ぎた時や長期間にわたって続いた時などです。


強いストレス下では自律神経系のスイッチの切り替えがうまくいかなくなります。


副交感神経が緊張しっぱなしになると起きやすい問題は、

  • 肩こり

  • 便秘

  • 高血圧

  • 首筋から後頭部にかけての頭痛

などです。


副交感神経とは…

交感神経に拮抗する神経で、両者を合わせて自律神経と呼ぶ。

心臓の拍動数を抑え、多くの血管を拡張したり、胃腸管の動きを促進する作用を有している。

副交感神経とは – コトバンク

  • 強い不安や緊張

  • 怒り

を感じた状況にいると、交感神経と副交感神経の両方が興奮状態になることもあります。


交感神経とは…

精神興奮や運動に際して、唾液を分泌し、血圧・血糖を高め、皮膚・内臓の血管を収縮させて血液を筋肉・脳に集めるなど、おおむね全身の活動力を高める働きをする。

交感神経とは – コトバンク

  • 強い悲しみ

  • 抑うつ状態

にいると、逆に交感神経と副交感神経の両方の働きが低下してしまうことがあります。


なので、ストレスからの影響を最小限にするためには、

「同じようなストレス状況にあっても過剰に興奮したり不安を感じない」

ことが重要になってきます。

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適応障害の疑いがある時にセットでやるべきこと

「うつ状態」と「うつ病」は違う

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ご自身、もしくは子どもが適応障害の疑いがあると判断した時に、知っておいてほしいことがあります。


それは適応障害で起きている「うつ状態」と、「うつ病」は別物だということです。


「うつ病」と診断して抗うつ薬を投与されると、症状が悪化してしまうことがあるからです。


クリニックレベルだと、「うつ」として受診する患者さんの約9割が適応障害で占められるところもあります。


しかし実際には

  • 「うつ病」と診断して抗うつ薬を投与される

  • 「双極性障害(躁うつ病)と診断して気分安定薬と抗精神病薬を投与される

というケースもあります。


そこで処方された薬を使用すると、

  • ますます体がだるくなる

  • 意欲が落ちて気分が沈む

  • 仕事や学校に行く気にならない

という症状が出てきます。


なぜかと言うと、

抗うつ薬にはセロトニンなどの伝達物質を増やす働きがあります。


しかし脳のレベルでは正常な人にそのような薬物を投与すると、

鎮静がかかりすぎて(効きすぎて)だるさや意欲低下が強まってしまう

からです。


本当に必要なのは

①まず少し休息をする

②合わない環境を適応しやすいように変える

③もしくは本人が適応しやすいように変わる

ということです。


適応障害はうつに似た症状が出ますが、それはうつ病ではないということを理解しておきましょう。

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ストレスは自分でコントロールできる

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そして、ストレスは自分でコントロールできるということです。

自分ができる範囲で対処できる方法を身につけることが、ストレスを減らし適応力を高めていく上で重要だからです。


例えば、仕事の会議で自分の意見を求められた場合。

「自分には自己主張する自信と力がある」

と思っていれば、会議でその場にいることは何らストレスにはなりません。


しかし

「自分は人前で主張するのが得意ではない」

と思っていれば、

「いつ自分の意見を求められるのか?」

「もしかしたら何も言えないのではないか?」

と強いストレスを感じて、会社に行くこと自体が億劫になることもあります。


このような場合、ストレスを減らすためにできることは

あらかじめ会議の内容を下調べしておくこと

などがあげられます。


不安そのものを減らしたりなくすような努力をするよりも、事前準備をしておくことで不安を軽減させるというやり方の方が効果的です。


つまり、ストレスをなくすのではなく、

ストレスを自分でコントロールする方法を考える

ということが重要な観点となってくるのです。


ストレスは抑えようとするほど増大していくものなので、定期的に発散させることが大切です。

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さいごに

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適応障害は病気ではなく、うつ病とは違うということです。


また、同じ環境の変化であっても適応障害を起こすかどうかは、個人差が大きいという特徴もあります。

それはストレス耐性の差でもあります。


ストレスを自分でコントロールできるようになることが、回復への一歩となります。

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