【徹底解説】他人に振り回される人の悪い考え方の特徴と上手な対処法
こんにちは、メンタル心理カウンセラーのみほ(@mindow.jp)です。
いつもお読みいただきありがとうございます♪
「考えすぎる性格を直したいです。
特に他人の発言を深く考えてしまい、ネガティブな想像をしてしまいます。
どうしたら良くなりますか?」
「旦那の顔色ばかり伺う生活をしています。
そんな自分にイライラして疲れてしまいます。
どうやったら自信を持って行動できますか?」
とお悩みではありませんか?
本記事では
- どうして他人に振り回されてしまうのか
- 他人に振り回されなくなる強いメンタルの作り方
という内容で解説していきます。
本記事を読むことで
- 他人に振り回されてしまう原因
- 考えすぎて振り回されることから解放される方法
- 取り越し苦労をなくす考え方の変え方
- ネガティブな思い込みのメカニズムと改善法
が分かります。
⬇︎もくじ[開く]を押すと、好きなところから読み始められます♪
もくじ
どうして他人に振り回されてしまうのか
1つの出来事を大きく広げて考えている
対処法を解説していく前に、まずは他人に振り回されてしまう原因について話していきますね。
原因がきちんと分かっていないと適切な対処ができませんから、何事においても「どうして」そうなるのかを知ることが大切です。
夫(妻)や、仕事の上司、あるいは習い事の先生から自分のミスを指摘されたことがある方もいると思います。
例えば、夫に
「今のお前の言い方、上から目線でイラっとするんだけど」
と言われた場面を想像してみてください。
その瞬間に落ち込んだり傷つくこともあると思います。
しかし、それはあなたが1つの出来事を大きく広げて考えてしまう癖を持っているせいなんですね。
夫が指摘したのはあくまでもあなたの「今の言い方」であって、あなたの人間性全体を否定したわけではないですよね。
- 子供やママ友といる時のあなた
- 趣味を楽しんでいる時のあなた
に対して、夫は何も指摘をしていません。
「あぁまた言われた!
私はこの人とは合わないんだ。
もうやってけない!」
と考えないにしても
「はぁ、ダメだー」
と思っているのであれば、それはあなたが1つの指摘を全体に広げている証拠です。
過去の出来事を芋づる式に思い出す
私たちって、疲れてる時とかイライラしてる時に、その時の気分と似たような出来事を思い出しやすくなる傾向があるんですね。
どういうことかと言うと、夫にあなたの上から目線の言い方を指摘された場面では、過去に似たように落ち込んだり傷ついたことを思い出しやすくなるんです。
「あぁ、また上から目線の言い方について言われたよ…
そういえば先月もこんなことあった。
考えてみれば学生の頃、親友にも同じような指摘をされたなぁ。
もっといえば親からもこのことで叱られたことがある。
なんで私ってこうも出来が悪いの?」
こんな感じに。
本当は学生時代で充実してたことや、親から褒められたこともあったはずです。
なのに、それには目が向かずに今の落ち込みと一致していることばかりにわざと焦点を当ててしまうんですね。
このような考え方の癖が、あなたが他人の言動に振り回される原因の1つです。
自分中心の物の見方で取り越し苦労
もう1つ、こんな場面を思い浮かべてみてください。
PTAで一緒に当番をしなければならない保護者が、今日はイライラしている様子で挨拶をしてもそっけない態度をしたとしましょう。
「もしかして私何か変なことしたかな!?」
と考えてしまいますよね。
実はこれも、他人に振り回されやすい人が持っている考え方の癖です。
「自分に関係のないことまで自分に原因があるかのように考えてしまう」
ということですね。
でもよく考えれば、保護者のそっけない態度の原因は他にあるかもしれないですよね。
- 昨日の夜から体調が優れない
- 子供に対してイライラしていた
という可能性もあります。
人ってどうしても自分中心に物事を見てしまいがちなんです。
自分を中心に世界が回っていて、自分の身の回りに起こることは全て自分が原因だと思っているのは特に小さい子供の頃です。
「ママが病気になったのは私のせいだ」
「僕がちゃんと毎日世話をしてあげなかったからペットが死んじゃった」
とかです。
でも大人になるにつれて
「親の病気はウイルスのせいで、自分のせいではない」
「ペットに寿命がきたから死んだんだ。
俺のせいじゃない」
と、別の要因について考えられるようになりますよね。
それにもかかわらず、疲れていたりイライラしてる時は、大人でも冷静で客観的な判断が難しくなります。
別の要因について考える負担を減らすために、自分中心の物の見方をして「自分のせいかも」と考えてしまうんです。
相手の不機嫌そうな様子を見ると
「これ以上火に油を注がないように黙ってよう…」
とか
「地雷を踏まないように気をつけよう…」
と考えて、勝手に憶測を始めます。
もし不用意に地雷を踏んだら今度は自分が怒鳴られるかもしれないですからね。
この憶測が
「自分に関係のないことまで自分に原因があるかのように考えてしまう」
という考え方の癖に拍車をかけているんです。
そして人間関係の悩みが膨れ上がって取り越し苦労が尽きなくなっていくわけです。
我慢してやり過ごすほど、心が削れていきますからね。
手遅れになる前に早めにあなたの悪い考え方の癖を直していくことが大切ですよ。
ここからはプレミアム会員の方限定で
- 考えすぎて振り回されることから解放される方法
- 取り越し苦労をなくす考え方の変え方
- ネガティブな思い込みのメカニズムと改善法
を解説していきます。
他人に振り回されなくなる強いメンタルの作り方
落ち込む代わりに〇〇〇する
[premium]落ち込む代わりに客観視する
先ほどの、
「今のお前の言い方、上から目線でイラっとするんだけど」
と発言する夫の例で説明していきます。
夫からこう言われる機会があまりに頻繁にあると、だんだんと
「確かに私、本当に上から目線な言い方をすることが多いなぁ…
夫の指摘は正しいのかもしれない…」
と感じてしまう方がいます。
なぜかというと人は他人からレッテルを貼られると、その通りになろうとする傾向があるからです。
もし妻であるあなたが、本当に上から目線の言い方を自覚している
「上から目線クイーン」
であったとしても、夫からの指摘で落ち込んだところで上から目線の言い方は直りませんよね。
本当にそれを直したいのであれば、どこをどういう言い方をしたことで相手をイラっとさせてしまったのかを客観的に振り返る必要があります。
今のあなたに求められているのは、地道に上から目線にならない表現の仕方を考えて努力していくことです。
現実的にまた立ち上がるためには、このように、たまに自分にツッコミを入れて励ましてあげましょう。
「ちょっとー自分!
少し夫から指摘されたくらいで落ち込むなんて、自分をミス1つない完璧な人間だと思ってたのー?
1つずつ直していくしかないんやでー!」
最後を関西弁にしたことに特別な意味はないですが、そこはお好きな方言でどうぞ(笑)
ポイントは責め口調にならないことです。
自分が自分に対して厳しく責め口調になっていると、それがそのまま夫にも出てしまいます。
問題がこじれる前に〇〇〇な理由を聞く
[premium]問題がこじれる前に不機嫌な理由を聞く
先ほどの、
PTAで一緒に当番をしなければならない保護者が、
今日はイライラしている様子で挨拶をしてもそっけない態度を取る
という例で説明していきます。
人間関係に敏感な人ほど、
「もしかしたら、この間の私のあの発言のせいかな…」
「さっき変な質問しちゃったのがいけなかったのかも…」
といったキリのない妄想を膨らませてしまうんですね。
しかし相手の地雷を踏まないように気を遣いすぎた結果、毎回うまくいったでしょうか?
仮に相手があなたに対してイライラしていたとしても、
あなたがその相手と今後もうまくやっていきたい(いく必要がある)と思っているのであれば、
早めに不機嫌になっている理由を聞いて、もし自分のせいであったならば謝ってしまいましょう。
不機嫌モードに入っているその本人に不機嫌になっている理由を聞くなんて、そんな勇気のいることできませんよね。
そういう時はサラッと
「〇〇さん、なんだかいつもと違う感じですけど、何かありました?」
などと聞いて様子を伺ってみましょう。
もしそれも難しそうな場合は、お茶をいれてあげたりお菓子をあげたりするのはどうでしょうか?
微妙な状況の時は、言葉ではなく親切な態度を示すことで、その時の相手の反応から相手の不機嫌メーターを把握することができます。
相手がいつものように
「あ、ありがとうございます~」
と言ってくれば、あなたの取り越し苦労であった可能性が高いですよね。
それを皮切りに
「なんだか今日、いつもと違う感じがしたんですけど、気のせいだったかしら?」
などと聞いてみると良いですよ。
会話のきっかけを作るということですね。
その場で相手の不機嫌な場面に向き合うことは不快感が伴いますが、
相手の負の感情が熟成されて問題がこじれてから解決に乗り出すのはもっと大変なことです。
このような発言をあなたの方からすることで、
「私はあなたのことを気にかけてますよ。
敵じゃないですよ」
というメッセージを相手に与えることにもなります。
親に刷り込まれた〇〇〇思考から離れる
[premium]親に刷り込まれた「すべき」思考から離れる
人は少なくとも1~2個の考え方の癖を持っていると言われます。
その癖を持つにようになっただけの理由があるんですね。
例えば
親から
「他人にカッコ悪いところや、失敗したところを見せるべきではない」
「いつも他人に親切にすべきだ」
という考え方の癖のある親に育てられた子供は、当然のように
「私(僕)は、常に相手に完璧な部分だけを見せて、いつも親切すべきなんだ」
と信じ込んでいきます。
このように、考え方の癖というのは代々引き継がれていくんですね。
親から引き継いだ「すべき」思考は、それを守っている限りは親に褒められて、家庭内ではうまくやってこれたはずです。
しかし思春期を迎え大人になってから職場の人間関係や夫婦関係(恋人関係)で柔軟性を求められた時、
「すべき」思考だけでは、その関係を発展したり維持するのが難しくなってくるんですね。
例えば
「たまには自分の弱点をさらけ出した方が、親しみやすい人に見られていいと思うよ!」
とアドバイスをくれた同僚に対して、親から引き継がれた「すべき」思考が強すぎる人は、
「どうして他人に自分のカッコ悪いところを見せなくちゃいけないんだろう…
なんてこの同僚は非常識なんだ!」
とイライラするかもしれませんね。
このように、考え方の癖には身につけた当時にはそれなりの理由があったり、生きやすくなっていた面もあります。
でも世の中の変化や環境の変化によってあなた自身の状況も変わっていきますよね。
どんな状況でも絶対に勝てる法則が存在しないのと同じように、いつどんな時でも「すべき」思考で乗り切れるとは限らないのです。
状況の変化に合わせて考え方の癖を軌道修正していかないと、そのうち適応できなくなって人間関係でのトラブルが増えていくんですね。
思い込みの〇〇〇〇〇を交換する
[premium]思い込みのフィルターを交換する
いきなりですがここで質問です。
あなたが夫(妻)に「その服似合ってるね!」と言われたとします。
以下の3つのうち、あなたの反応に1番近いものはどれですか?
①
「ほんと?ありがとう♪」
②
「何か私(俺)に頼みごとでもあるのかしら」
③
「服以外に褒めるところがないからね。
どうせ大した美人(イケメン)じゃないし。
夫(妻)は気を遣って言ってるんだな」
[①だった方]
いつも他人のポジティブな評価を素直に受け入れる傾向にあります。
[②だった方]
裏を読んで他人を疑う傾向にあります。
[③だった方]
自己評価が低く他人からのポジティブな評価も割り引いて捉える傾向にあります。
先ほど、親に刷り込まれた考え方の癖の話をしましたが、それは私たちが普段意識しやすい部分にあると言えます。
しかし普段は当然すぎて自覚することのできない、無意識の部分にあるのが「思い込み」なんですね。
上の3つの反応にはそれぞれ思い込みが含まれています。
3つの思い込みに隠されているもの
[premium][①の場合]
「自分はできる」
「他人はちゃんと認めてくれる」
「世の中は安全だ」
という思い込みを持っていて、自分を肯定的に受け入れているので他人も肯定的に受け入れることができるんですね。
[②の場合]
「自分はダメ」
「他人は自分を騙す」
「世の中は危険」
という思い込みを持っていて、常に騙されないように警戒して疑ってしまいます。
どんなに褒められてもそれは危険なものだとみなして、スルーしてしまうんですね。
[③の場合]
「自分はダメ」
「他人は迷惑がる」
「世の中はうまくいかない」
という思い込みを持っていて、褒められるとむしろ神経をすり減らしてしまいます。
自己評価と他人からの評価が一致しないので、素直に受け取ることに違和感を覚えます。
仮に短期間のうちにありえないほどの絶賛をされても、そう簡単にこの思い込みが変わることはありません。
これらの思い込みのフィルターを交換することが重要です。
しかし一度思い込みのフィルターを持ってしまうと、それを交換するにはある程度の時間が必要になってきます。
このフィルターのせいでなかなか思い込みを変えるための新しい情報(良い考え方の癖)が入ってこなくなるからです。
まずは、ご自分が3つのうちどの思い込みを持っているのかに気づくところから始めましょう。
さいごに
[premium]メンタルを強くするのは、筋肉を強くするのと同じような感じだと思ってもらえればOKです。
まずは自分の強くしたい部分、弱っている部分を知ることが大切です。
「親から引き継がれた考え方の癖」が、他人に振り回される原因を作っている場合が多いという話をしました。
その「考え方の癖」は無意識下で「思い込み」(=そうであって当然のこと)になっています。
- 考え方の癖=意識的に確認できる、直しやすいもの
- 思い込み=無意識下にある、自覚しにくいもの
ということですね。
なので、まずは考え方の癖を直すところから入るとやりやすいと思いますよ。