【人と接するのが辛い】無理して頑張りすぎる理由と、心の境界線の引き方


この記事を書いている人
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心理カウンセラー。

社会人学生として大学で4年間心理学を学ぶ。

フリーランスとして独立後、 インスタグラム(現在フォロワー数54,000人)ブログを開設してメンタル術を発信。

キャリア、恋愛、人間関係に悩む方々のサポートを行なっている。

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こんばんは、心理カウンセラーのみほ(@mindow.jp)です。

いつもお読みいただきありがとうございます♪


「私は自分が幸せに近づくほどそこから逃げたくなります。

私みたいな人間は幸せになってはいけないと思ってしまいます。

もともと無理して頑張りすぎてしまうタイプで、人の顔色ばかり見てきました。

寂しがり屋のくせに正直一人が一番落ち着きます。

すごく辛いです…」


「人と接するのが辛い人は、他人に対して自己主張できない傾向があります。

人間関係は結局のところ、『巻き込むか、巻き込まれるか』の2択です。

巻き込まれれば自分のペースが崩されて心が疲れてしまいます。

自分の思いに蓋をしないことが大切です。」


本記事の内容

  • 無理して頑張りすぎる理由

  • 疲れない、心の境界線の引き方


⬇︎もくじ[開く]を押すと、好きなところから読み始められます♪

無理して頑張りすぎる理由

厳しい家庭環境で育ったから

「人は人、自分は自分」と頭では分かっていても、無理して相手に合わせて頑張ってしまうのはなぜでしょう?


それは、厳しい家庭環境で育ってきたからです。


例えば親の過干渉などで子どもと親の境界線が曖昧になると、「親は自分と同じだ」という思い込みが作られていきます。


そうすると大人になっても、他人との間に無意識に同じ思い込みを当てはめてしまいます。

そして、どんな相手に対しても必要以上に密接な関係を築こうとしてしまうのです。


これが恋愛依存や過度に敏感な性格になる原因につながっています。


境界線=ビニールシート

境界線と言われてもよく分からないという人は、ビニールシートをイメージしてみましょう。


あなたの家の壁がビニールシートだとしたら…?

太陽がガンガンに照り付けるわ、雨風は容赦なく吹き込んでくるわ、台風は部屋の中まで直撃するわ。


外の世界に振り回される暮らしになりそうですよね。


ちょっと大げさに説明すると、無理して頑張りすぎる人は、この家のようなもので、外の影響を信じられないくらい大きく受けてしまうことがあるのです。


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ストレスで感情が抑圧されているから

そしてこの境界線(=別名:ビニールシート)が薄いままだとストレスに弱くなります。


小さい頃、安心できない家庭で育ってホルモンバランスを崩してしまった可能性があるのです。


例えば…

  • 家庭内の不和

  • DV、ネグレクト

  • 親からの過干渉

などなど。


たとえ何か不安なことが起きても、親からきちんと守られているという安心感があれば、子どもは自分でなんとか対応しようとするもの。

ですが、過保護や過干渉な親、厳しすぎる親、家族のいざこざが絶えない家からは、安心感は得られません。


そうすると子どもは慢性的なストレスに晒されます。


ちょっとした不安や恐怖、緊張すら表に出すことができないので、自分の気持ちをありのままに出す機会が少なくなります。


これがきっかけで感情を抑圧するようになり、無意識に無理に頑張りすぎてしまうことにつながるのです。


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自分の身を守るコツ

まず大事なのは、距離を置くことです。


とは言っても距離を置けない場合や、延々と続く愚痴をさえぎれないこともあるかもしれません。


巻き込まれすぎないように気をつけよう

そういう時は自分が聞ける範囲で話を聞き、あとはそれ以上話に入り込まないようにしましょう。


相槌を打ちながら、心の中ではこっそり他のことを考えるくらいで丁度いいのです。


罪悪感は必要ありません。


相手が愚痴を言うのをやめて、本気でその問題に取り組もうとするのでない限り、相手の問題に引きずられるのはもうやめた方がいいよ、と体が「不調」という形で教えてくれているからです。


どうしても自分にとってベストな環境や状況を選べない場合でも、極力ネガティブにならないように努力しましょう。


具体的には、

  • 相手が話している最中に、全く関係のない音楽を頭の中で鳴らす

  • 綺麗な風景を思い浮かべる

などなど。


とにかく相手のネガティブな感情に巻き込まれないように工夫をしてみてください^^

疲れない、心の境界線の引き方

ここからはプレミアム会員の方限定で、心の境界線の引き方について詳しく解説していきます。


無理して頑張りすぎてしまうという気質の癖はそう簡単には変わりません。


まずはそういう自分の癖を知って、人との付き合い方を学ぶ必要があります☆


自分の協力できる〇〇と〇〇を決める

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>> 自分の協力できる時間と範囲を決める


日本は、周りと仲良くやっていく「和の精神」が良しとされているので、境界線を引くという考え方に抵抗がある人もいるかもしれません。


ですが実は適切な境界線がないままだと、情緒が不安定になってトラブルが増えるので、かえってマイナスになります。


自分を苦しめているものから解放されるのは大事なこと。

人に気を遣うことも大切ですが、度が過ぎればそれが見えない支配となってあなたが自分の意志を持つことを奪う結果にもなります。


まずは「自分が責任を持つ範囲を決める」。これが大切です。


自分の感情や意志を大事にして決めたことだけをすればオッケーです。


いきなりですが質問です

相手の問題は何人までなら肩代わりできますか?


家族や親戚、友人や同僚など、何人くらいまでなら、背負えるでしょうか?


家族や親戚、友人や同僚の問題を背負うことが必ずしも本当の絆とは限りません。

あなたが本当の意味で責任を持てるのは、あなた自身だけです。


少し冷たく聞こえるかもしれませんが、それ以上は他の人の人生です。


相手からの頼まれごとには、自分の協力できる時間や範囲などを決めて伝えてみてください。


言いにくいことも、勇気を出して口にした方がいい結果を生むこともあります。

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「〇〇〇」に苦手な相手の名前を入れる

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>> 「人は人」に苦手な相手の名前を入れる


そして、本記事の冒頭でも少し触れたのですが、「人は人、自分は自分」という言葉。


自分より仕事のできる同僚を見た時や、誰かと自分を比べて焦りそうになった時などに、一度は口にしたことがあると思います。

「人は人」の部分に、あなたが振り回されていると思う相手の名前を入れてみてください。


例えば…

  • 「AさんはAさん、自分は自分」

  • 「彼は彼、自分は自分」

  • 「B部長はB部長、自分は自分」

という感じですね。


「人は人」と言うよりも、より意識的に相手との間に境界線を引くことができるようになります。

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〇〇感を感じる=距離が近すぎるサイン

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>> 罪悪感を感じる=距離が近すぎるサイン


もしこの言葉を発することで、何か寂しいような申し訳ないような気分になるのであれば、それはあなたとその相手との距離が近すぎるというサインです。


相手に依存しやすい状態ですので、注意が必要です。


この言葉は、思いついた時にブツブツとつぶやくように何度も声に出して言うことをおすすめします。


私もやっています

「こんな簡単な方法で本当に効くの?」と思うかもしれませんが、実際に私もこれを続けて効果を実感しています。


なので、あえてあなたにもやってみていただきたいのです。


境界線を引く上で大切なのが、

①「自分は自分」という意識を持ち

②相手の態度によって自分の気持ちが揺さぶられないようになる

この2点です。


可能であれば毎日続けてみてください☆


個人的な話で恐縮ですが、私は昼ごはんを食べる時や駅のホームで電車を待っている時などに意識的にブツブツつぶやくようにしています。

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「〇〇〇当たり前」の考え方をやめる

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>> 「できて当たり前」の考え方をやめる


境界線を引く上でもう1つ覚えておいてほしいことは、「自分の基準」と「他人の基準」は常に違うということ。


  • 「これくらいできて当たり前」

  • 「そのくらい普通は一人でできる」

こんな風に思っていると、相手がその通りにやってくれなかった時にイライラして感情が乱れやすくなります。


「できて当たり前」という考え方をやめていくことが大切です。


人には得手不得手があって、できない、難しい、苦手だと思うものがあるということを受け入れていきましょう。


今すぐにはできなくても、気持ちの上で相手を受け入れる準備をしておくと、いざ苦手な相手と会っても感情を揺さぶられなくなります。

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人と接する時の〇〇を作っておこう

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>> 人と接する時の雛形を作っておこう


どんな相手と接しても心穏やかでいられるように、「こういう風に振る舞うとうまくいく」という雛形を作っておきましょう。


例えば

  • 挨拶をする

  • お礼を言う

などもそうですし、もし自分に余裕があるなら

  • 他人に親切にする

  • できるだけ笑顔でいる

なども良いと思います。


「自分に余裕があるなら」と付けたのには理由があります。


それは、自分が精一杯の時に他人に親切にしたり、自分が落ち込んでいる時に愛想良くしようとすると、自分に無理がかかって居心地の悪さやモヤモヤを感じてしまうからです。


どうしても余裕がないのであれば、

「本当は手伝ってあげたいけど今私は一杯一杯でごめんね」

「大変なのに本当に頑張っていてすごいね」

と一言伝えるだけでも、十分オッケーです^^

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本日のおすすめの1冊

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「「分かりやすい表現」の技術 意図を正しく伝えるための16のルール/藤沢晃治」

Amazonでベストセラーになっている本です。


心の境界線を引くためには、自分の気持ちを相手に伝えることが大切になってきます。


その際に最も大事なのが、どうやって相手に分かりやすく自己表現をするかということ。


この本の内容は読んでみると「当たり前」のことばかりなのですが、意外とこの「当たり前」ができていなかったりします…


分かりやすく自分の気持ちを伝える練習のために、ぜひ読んでいただきたい1冊です☆

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