人見知りとあがり症 克服する方法とは?【聞き上手になろう】
こんにちは、メンタル心理カウンセラーのみほです。
先日インスタグラムでこのような投稿をしました。
「人と会ってもなかなか距離が縮まりません…」
「初対面で何を話していいか分からなくて頭が真っ白になってしまうんです。」
といった悩みを抱えている方が多いようです。
そこで本記事では以下の内容を解説していきます。
- 人見知りやあがり症を克服する方法
- 聞き上手になるための方法
もくじ
どうやったら人見知り・あがり症が克服できるのか
話しやすい人になる
「話がうまい人」ではなく「話しやすい人」になりましょう。
なぜなら、他人はあなたにお笑い芸人のような面白い話を期待しているわけではないからです。
「自分は人見知りであがり症だ」という自覚がある人ほど、
「どうやったらうまく話せるようになるんだろう?」
と考えがちです。
しかし人にはもともと得意・不得意分野があります。
- 笑える話をしてその場を盛り上げる
- 好かれるために無理してハキハキと元気に話す
必要はないのです。
それはおしゃべりで社交的な人に任せればよいことです。
その代わりあなたは「話しやすい人」になってください。
人は自分が気持ちよく話すことができた時に
「楽しい!」
「この人と話すと居心地がいいな~」
と感じます。
実は、人見知りであがり症の人ほど話すよりも聞く方が上手であることも多いですので、それを活かしましょう。
つまり「話しやすい人」=「上手な質問をする人」になりましょう。
こういうことを書くと
「もし変な質問をして相手に笑われたら、と考えると心配になって質問できません。」
「質問をすることで頭がいっぱいになって会話についていけなくなる気がします。」
と言う方がいます。
確かに、質問することに慣れていないと初めのうちは混乱するかもしれません。
しかしコツを掴めば落ち着いて話ができるようになる上に、相手との距離も縮めやすくなります。
過去→現在→未来の順で質問する
そのコツとは、過去→現在→未来の順で質問するということです。
実はこれが本記事で私が1番伝えたいことです!
このコツさえ覚えておけば、後は相手や状況によって応用していくだけです。
過去のことはすでに経験済みで脳に記憶されているので、相手が答えやすいのです。
ところで、あなたは来週末何をする予定ですか?
いきなりこんなことを聞いても
「う~ん、そうだなあ…(突然聞かれても分かんないよ)」
「どうしていきなりそんなことを聞くの?」
という答えが返ってくることも多いでしょう。
考えていないことに関して質問をされると、そこから考え始めなければなりません。
なので当然答えにつまり、会話が止まります。
いきなり遠い先の未来のことを質問するのではなく、
「先週末は何をしましたか?」
⬇︎
「今週末は何をしましたか?」
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「来週末は何をする予定ですか?」
という順番で質問しましょう。
「先週末は何をしましたか?」と質問をすると、
「家族4人で水族館に行きました」
「ママ友たちとランチに行きました」
などとすんなり答えが返ってきます。
そして次に「では、今週末は何をしましたか?」と質問をすると、
「子どものサッカーの試合の応援に家族全員で行きました」
「家でゆっくりして過ごしました」
などの答えが返ってきます。
そこでこのタイミングで
「先週末は家族で水族館に行って、
今週末は子どものサッカーの試合を見に行ったんですね。
では、来週末は何をしますか?」と質問をすると、
「そうですね~
そういえば最近夫と2人きりの時間がなかったから、夫婦でデートに行こうかな。」
と、相手は答えが出てきやすくなります。
なぜなら「過去→現在→未来」の順で質問していくことで、比較対象ができて相手は考える余裕を持てるからです。
相手の頭の中からネタを探す
自分の頭の中から話題を探すのではなく、相手の頭の中から探すイメージを持ちましょう。
仮に自分の話題で会話しても次の会話につながらず、すぐに沈黙に戻ってしまうことがあるからです。
よくない例
「そういえば先週末、テレビで特集されてる人気のレストランに行ってきたんだ~!」
—「そうなんだね!」
「〇〇さんは行ったことある?」
—「う~ん、私はあまり外食しないんだよね…でも良さそうだね!」
「………(沈黙)」
話題というのはあなたがいくら「面白い」「盛り上がるだろう」と思っても、相手が興味がなかったり知らない場合は会話は続きません。
ここでも、ポイントは過去の質問をするということです。
よい例
「〇〇さん、最近観たドラマで何か面白いのあった?」
—「△△△ってドラマが面白いよ~私の好きな女優と俳優が出てるの!」
「そうなんだ~誰が出てるの?」
—「□□って人だよ。今ハマってて、この人が出てる映画もこの間観に行ったの~」
「映画も出てるんだ!なんていう映画~?」
基本的に相手が話した内容の中からキーワードを見つけて、そこから次の質問の内容を考えます。
話題の中心は相手に移しましょう。
そうすることで相手が話しやすくなります。
聞き上手になるためにやるべきこと
迷わせない、考え込ませない
[premium]質問をする時は、相手を答えに迷わせたり考え込ませたりしないようにしましょう。
相手がすんなり答えてくれるか分からない時こそ、簡単に答えられる質問からスタートすることが大事だからです。
ポイントは3つ
- 相手が知っていること
- 答えに迷わせないこと
- 考え込ませないこと
例えば、
「〇〇さん、そのカバン素敵ですね!どこで買ったんですか?」
「そのネクタイかっこいいですね~。
△△さん、そういう柄のネクタイが好きなんですか?」
などです。
自分の持ち物のことは知っているはずですし、聞かれて嬉しくない人はいません。
答えも出てきやすいので会話が続きやすくなります。
そして考え込ませない質問を投げかけることも大切です。
「〇〇さん、娘さん来年から小学生に上がったらどんな習い事させるんですか?」
突然このようなことを聞いてもすぐに答えられる人はいません。
この場合は過去から聞くとよいでしょう。
「〇〇さん、そういえば、娘さんって去年どんな習い事をしてましたっけ?」
という質問から始まり
「今年はどんな習い事をさせてたんですか~?」
と一番最近の現在の質問をします。
そしてその後に本題である「来年の習い事」について聞きます。
「去年は水泳で、今年はピアノですか~!
じゃあ来年はどんな習い事させたいとお考えですか?」
と聞きます。
そうすると相手は頭の中が整理されて
「小学生になるし、やっぱり英語を習わせようかと考えてるんです〜。」
と答えが出てきやすくなります。
質問というのは必ずしも一発で答えをもらおうとする必要はないんですね。
何回かに分けて小出しにしながら質問して大丈夫です。
選択肢を用意して選ばせる
[premium]複数の選択肢をあらかじめ用意して、相手に選ばせるようにしましょう。
相手に振り回されて自分を不利な状況にさせるのを防ぐことができるからです。
例えば、知り合いと食事に行く予定を立てる時。
定番の聞き方は「いつ頃が空いてますか?」などです。
この聞き方だと…
100%相手の都合に合わせることになるので、自分の都合に無理が出る可能性が高くなります。
仮に相手が「水曜日の夕方からなら空いてますよ。」と答えたとしましょう。
「実は水曜日は私が予定がありまして…」
—「そうなんですね。では土曜日はどうでしょうか?」
「すいません、実は土曜日も他の予定が入っていまして…」
となっていつまでたっても予定が立たなくなります。
これを防ぐためにも、先にあなたの方から空いてる日時を明確に伝えましょう。
「私は今週だと木曜日と日曜日の午後、来週だと月曜日の午前中なら空いてます。
〇〇さんのご都合はどうでしょうか?」
—「そうですか。それでしたら来週の月曜日の午前中にしましょう。」
同じように相手に都合を聞いていますが、あらかじめ2~3個の候補日をあげることで、相手も決めやすくなります。
ポイント
あくまでも主導権はあなたが握っているということ。
選択肢を差し出しているのはあなたの方なので、相手の都合に振り回されることもありません。
「なぜ?」ではなく「何を?」
[premium]会話が盛り上がってきて話が弾み始めたら、「なぜ?」ではなく「何を?」という聞き方を心がけるようにしましょう。
「なぜ?」「どうして?」という言い方をすると、聞かれた方はダメな部分を探り出されている気がしてテンションが下がります。
例えば、
- 職場で年下の指導をしなければならない
- 家で子どもを叱らなければならない
という場合。
「なんでこんなミスをしたの?」ではなく「ここでミスをした原因は何だったと思う?」という聞き方をしてください。
ついその場の勢いに任せて
「どうしてこんな簡単なこともできないの?
この間同じこと説明したばっかりだよね?」
などと失敗した理由を問いただすような質問をしてしまうことがあります。
しかしこのようなことを言われると相手は完全に萎縮してしまいます。
失敗を振り返って改善点を考えるどころか、失敗に対する罪悪感と反省の気持ちで自分を責め始めてしまいます。
これでは相手の成長を潰しているようなものです。
ここでも「過去→(現在→)未来」の順で質問をしていきましょう。
[過去の質問]
「ここでミスをした原因は何だったと思う?」
「何がまだ足りなかったと思う?」
⬇︎
[未来の質問]
「次はどうすれば上手くいくかな?」
「今後はどれをどうやって高めていく?」
質問の内容をもっと具体的で明確にすることで、相手はやる気が出てきて前向きになります。
もう1つ大切なポイント
相手目線に立つということ
「同じことで何度もミスされるとこっちだって注意するの疲れるし、社内での評価が下がるんだよな…」
と思っていると、相手は必ずそれを感じ取ります。
その代わりに
「このミスをいい経験にすれば将来大きな糧になるよ」
という目線で相手と接すると、自然とあなたの態度も相手目線になっていきます。
そして相手は「この人は本当に私(俺)のことを考えて指導してくれているんだ」と尊敬の念を抱くようになります。
さいごに
人見知りやあがり症を治すというよりは、それを武器にして活かす方法を考えましょう。
私自身も普段はあがり症で人前で話をするのは得意ではありません。
その時はいつも「過去→現在→未来」の順で質問をするように心がけています。
初めは質問内容が浮かばなくて悩むこともあるかもしれませんが、場数を踏めば慣れてきます。
まずは1回チャレンジするところから始めてみましょう。