自分で能力を閉ざしてる!?3つの強みの活かし方
こんにちは、メンタル心理カウンセラーのみほです。
自分の強みを分析して、それをどう活かすかが知りたいという方へ。
「仕事の面接や大学の入試での『自分の強みをどう活かすか』という質問の準備をしたいです。」
「自分の強みを知るための自己分析のやり方を教えて欲しいです。」
と考えていませんか?
本記事では
- 自分の強みを分析する方法
- その分析結果をどう役立てるか
について解説していきます。
もくじ
どうやって自分の強みを分析するのか
今のあなたは何合目にいる?
自己分析を始める前に、まずはこちらの緑の山の絵をご覧ください。
最高のパフォーマンスを発揮できる自分だとしたら山の頂上まで行けるとします。
今のあなたは何合目にいるでしょうか?
「だいたいこの辺かな~」と決めたらその場所を覚えておきます。
続いてこちらのグレーの山の絵をご覧ください。
手前にある緑の手描きの山が先ほどの緑の山です。
さっきと同じ位置に自分をプロットしてみましょう。
実は本当の頂上(あなたが目指すべきゴール)はグレーの山の頂上です。
緑の山は通過点に過ぎません。
多くの人はグレーの山に登るポテンシャル(=もともと持っている能力)があるのにも関わらず、それを自ら封印しています。
目の前に絶好のチャンスがあっても
「どうせ私には無理な話よ」
「失敗したら怖いし俺はいいや」
と言って努力すら行わなくなります。
こう言っても「みほさん一体何言ってんの?」と思う方もいるかもしれません。
しかし本来誰でもグレーの山の頂上に登れるだけの能力を持っているんですね。
多くの人は人生の途中で
- ちょっとした誤った選択から違う道を歩んでしまったり
- その挫折体験がトラウマになったり
- 自信を失ったり
- 新しいことへチャレンジすることを諦めてしまったり
しています。
「頂上に行く地図」(ここで言う、自分の強みの活かし方)をゲットすれば誰でも頂上までたどり着くことができます。
残念なことに世の中のほとんどの人はこのことに気がついていません。
本当はグレーの山の頂上に登れるのに、
「たまたま今は小休憩をして中腹にいるのだ」
と思っていればいつか必ず山頂まで登れます。
そもそも
- 自分が登るべき高い山(ここで言う、自分の強み)に気づいていない
- その山に登れる能力や自信に気づいていない
のであれば登り始めることすらできません。
24個の強みが知れるVIA – IS診断
人は実は自分のことを思いのほか分かっていないということですね。
「あの時あんなミスをしたから私の人生は狂ってしまったんだわ…」という、過去の自分を許さない後悔
「俺なんていない方が良かったんだ」という、現在の自分を大事にしない自暴自棄
「どうせ私にはそんなことできないよ」という、本来の自分を信じない逃避
などなど。
このような思い込みや考え方の歪みが原因で、自分から能力に蓋をかけて強みをかき消してしまっています。
さて、前置きが長くなりましたが…
自分の性格特性を知るためのツールとして過去に
- ビックファイブテスト
- セルフ・モニタリングテスト
をご紹介しました。
まだの方は下にリンクを貼っておきますので、ぜひやってみてください。
実は上記の2つのテストの他にVIA – IS診断テストというものがあります。
違いは以下の通りです。
[ビックファイブ]
性格を5つの因子に分けて分析する
[VIA – IS診断テスト]
全部で24種類の強みのうち自分の強みがどれなのかを見つける
人生の満足度や仕事での充実度がアップするという研究結果も報告されているので、信ぴょう性は高いです。
性格は今までの行いの集大成
次の中でどのタイプの人が嫌いですか?
当てはまるものにいくつでも○をつけてください。
自分を卑下する人 | 冷淡な人 |
意地悪な人 | 嫌悪感をあらわにする人 |
遠慮しすぎる人 | 当たり障りのない態度をとる人 |
物事に熱中できない人 | 何かに執着しすぎる人 |
頑張りすぎる人 | 悩みにとらわれている人 |
無感情な人 | 無気力な人 |
威張る人 | 怒る人 |
自信過剰な人 | 人を見下す人 |
優越感をひけらかす人 | 有頂天になる人 |
無謀な人 | 妄想しすぎる人 |
人のせいにする人 |
そしてその中で最も嫌いなトップ3を書き出しましょう。
ちなみに私の場合は
冷淡な人/無感情な人/人を見下す人
でした。
続いて、好きな人の特徴もあげてみましょう。
当てはまるものにいくつでも○をつけてください。
優しい人 | 温かい人 |
包容力のある人 | 自分に自信を持っている人 |
外向的な人 | 愛に溢れた人 |
協調性のある人 | フランクな人 |
オープンな人 | 努力家の人 |
知的な人 | 創造的な人 |
何かに熱中している人 | 頑張る人 |
悩みのない人 | ユーモアのある人 |
感情豊かな人 | きちんとした人 |
気力の溢れた人 | 威張らない人 |
怒らない人 | 誠実な人 |
人を敬う人 | 優越感をひけらかさない人 |
冷静な人 | 慎重な人 |
リーダーシップを発揮する人 | 逆境にめげない人 |
先ほどと同じようにその中で最も好きな特徴を3つ書き出しましょう。
ちなみに私の場合は
愛に溢れた人/努力家の人/何かに熱中している人
でした。
分析結果を元にセットでやるべきこと
他人の好きな箇所=自分の好きな箇所
[premium]嫌いな人の特徴と好きな人の特徴、それぞれに共通することは
他人の好きな箇所=自分の好きな箇所
他人の嫌いな箇所=自分の嫌いな箇所
ということです。
「自分の好きな箇所と嫌いな箇所はどこですか?3つあげてください。」
と言われると、すぐに答えが思い浮かばないかもしれません。
しかし
「他人の嫌いな人と好きな人のタイプを教えてください。」
と聞かれると割とすんなり出てくることも多いのではないでしょうか。
特に、「嫌いな人の特徴=あなたが気になって仕方ない特徴」です。
無意識のうちに不愉快に感じたりイラっとすることが多いために、気になってしまうのです。
この仕組みが分かっていると日常にも役立てることができます。
例えば、
「どういう人にイラっとしますか?」
「どんなタイプの人に『苦手だな〜』って感じますか?」
と聞けばその人の嫌いなタイプだけでなく、その人自身の短所も同時に知ることができます。
ちなみに、好きな人の特徴はあなた自身の好きな箇所、いわゆる強みですのでどんどん伸ばしていってください。
悪い特徴を自分の強みにするには
[premium]そして、自分の嫌いな箇所については以下のような考え方に切り替えましょう。
自分を卑下しすぎる人→謙虚な人
冷淡な人→冷静な人
意地悪な人→あなたの行動の改善点を指摘してくれる人
嫌悪感をあらわにする人→悪い点を教えてくれる人
遠慮しすぎる人→他人に優しい人
当たり障りのない態度をとる人→気配りのできる人
物事に熱中できない人→多様なことに目を向けられる人
何かに執着しすぎる人→粘り強い人
頑張りすぎる人→努力家
悩みにとらわれている人→人の心の痛みがよく分かる人
無気力な人→優しく人に迷惑をかけない人
威張る人→リーダーシップを発揮する人
怒る人→課題を改善する人
自信過剰な人→自己肯定感の高い人
人を見下す人→自信を持っている人
優越感をひけらかす人→自分を表現できる人
有頂天になる人→子供心を忘れない人
無謀な人→リスクをとる人
妄想しすぎる人→クリエイティブな人
人のせいにする人→責任の分担をマネジメントできる人
この言い換えはいろいろな場面で使えます。
- 面接で他の強みを述べなければならない時
- 苦手な人と関わってイラっとした時
- 他人から批判されて落ち込んだ時
例えば、
「調子に乗って優越感をひけらかしちゃう癖がある…」という場合
「自分を表現するのが上手」という強みを持っているということ
「人にも物にも執着しすぎる」という場合
「簡単なことでは諦めない粘り強さがある」という強みになる
ということです。
[/premium]弱みをカバーする方法
[premium]「自分の嫌いな箇所を好きな箇所に言い換えるには少し無理がある…」という場合は弱みをうまくカバーしましょう。
なぜなら弱みだけに着目して完全に克服して強みに変えることは効率的ではないからです。
弱みをカバーする2ステップ
①自分の弱点を把握する
②周囲の環境を整える
①自分の弱点を把握する
これはVIA – IS診断であげた3つの嫌いな人のタイプの特徴ですね。
例えば
「怒る人」→自己コントロール力が弱い
「有頂天になる人」→適応力が弱い
などです。
②周囲の環境を整える
例えば
物事に熱中できない人
- 音楽を聴きながら作業をしない
- 部屋や机の上を綺麗に片してから作業に取り掛かる
無気力な人
- やる気があって活発でポジティブな人を周りに置いてモチベーションを上げる
などです。
さいごに
短所は長所の裏返しでもあります。
たとえ強みが見つからないと悩んでいても、自分の弱みの中から強みに活かせるものが見つかる場合もあるということを覚えておきましょう。